浅葉のワーフリ日誌03:限定ガチャから逃げるなという声が聞こえる

ソシャゲといえば限定キャラクターである。お前は毎回ガチャとか課金の話しかできないのかと言われそうだが”『ワーフリ』といえば限定キャラ”とおれは決めつけているので、この話を避けるわけにはいかない。

限定キャラクターというと、夏には水着、年始には晴れ着、周年記念ではなんか豪華な衣装をまとった方々が艶やかに登場し、束の間だけガチャの報酬として入手できるあれだ。何を言っているかわからんという人は、いますぐ神教材である『ワールドフリッパー』をインストールして、ソシャゲの勉強をするといい。

限定キャラ入手機会を逃してしまうと、次の入手機会はいつ訪れるかわからない”復刻”までお預けとなる。下手をすると一年近く待たされることになるので気をつけろ。書いているだけで手と奥歯が震えてきた。

『ワーフリ』の限定ガチャは、若干ほかのソシャゲに比べて限定ガチャの回数が多いように感じるのは気のせいだと信じているが、今年の夏は”ワーフリサマー”とかいいながら3回に分けた水着キャラクターガチャが実装された。このあと第四弾で浴衣キャラクターのガチャが開催されることも発表されている。おれたちの夏はまだまだ終わらない。

おまけに現在は『涼宮ハルヒの憂鬱』コラボガチャをしているので、ここでガチャ石やチケット、そしてリアルマネーをどれだけ削られずにやり過ごすかが腕の見せ所となっている。

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最近の『ワーフリ』はサービス精神が旺盛で、もりもりガチャ石やガチャチケットをばらまいてはいるものの、配布だけですべての限定キャラクターを入手するというのはなかなか難しい。最高レアの排出確率は5パーとソシャゲの中では高めだが、無課金や微課金で遊ぶには取捨選択が必要になる。しかし、この取捨選択があまりにも難しいのがおれたちの『ワーフリ』なのである。

 

明らかに強かったり、独自性のある限定キャラクターは、なるべくとっておこうと決意を固めることができる。かなりの確率でJINKENと化すことが予想されるからだ。(人権と書くとなんか重いのでローマ字表記にしてみた)しかし問題は、いまいちパッとしない限定キャラクターたちが実装された場合である。


新たに追加された限定キャラクターが、どうも戦力的に物足りないと感じたとき、歴戦のソシャゲソルジャーは「こいつは将来的に使わないだろうから、今回はスルーする」という判断を下したりする。ガチャからの戦略的撤退は、無課金や微課金でゲームに挑む場合の知恵である。 インターネットの情報から、自分のプレイ経験から、歯を食いしばりながら限定ガチャを引かない理由を探すというわけだ。


だが、『ワーフリ』には、ぬるい考察や予測などは通用しない。

 
6キャラクターと武器を組み合わせた編成で遊ぶ本作には、キャラクターと武器とのシナジーが重要視される。実装時点では、良い組み合わせがないキャラクターでも、別の要素が追加された途端いきなり強力なパーティ編成のメンバーになるということが「すげえ」よくある。そのうえ、キャラクターの育成要素として用意されている”マナボード”と呼ばれるものは、キャラクター実装後しばらくして拡張される。つまり、限定キャラの場合は、排出期間が終わったあとにマナボードが拡張され、なんか急に強くなるということも起きるのだ。


つまり、戦略的撤退として引かなかった限定キャラクターがあとあと喉から手が出るほど欲しいパーツとなる可能性がある。宇宙最高の漫画である刃牙の本部以蔵が、武蔵戦で謎のパワーアップを見せたように、「わたし以外におらんのですよ。仲間たちをワーフリから守護れるのは」みたいな勢いで微妙なキャラがいきなりJINKENと化したりする。こうなると地獄だ。

 

参加するマルチバトルでプレイヤー別に表示される貢献度という数値が刃となり、”このキャラおらず?あらず?”という悪魔の声がどこかから聞こえてくる。環境にあったパーツを持たない場合は、貢献度の面で出遅れてしまい、リザルトとして寂しい数値を見せつけられることになる。正直この貢献度が高かろうが低かろうが、報酬にさほど違いはないのだが、数値はキャラの不在を雄弁に物語るのだ。

しかも実装された直後は特に騒いでなかったワーフリ・オタクたちが、「このキャラ強いのわかってたでしょ。引いておらんかー」とか急にいいはじめ、なんかメガネをクイクイしはじめたりする。

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というわけで、限定キャラクターはできるだけ引いておいたほうがいいのだが……。

じゃぶじゃぶ課金できるプレイヤー以外は、限定ガチャのたびに毎回、悩み、決断する。我々ワーフリ団もそうだ。そしてこの悩みや決断が、ワーフリのガチャでドラマを生み、いつも仲間内で「僕は出ましたけれど、あなた、引かなくていいんですか」という業の深い煽りあいをしている。『涼宮ハルヒの憂鬱』コラボでも、「SOS団が全員揃わないと、世界は大いに盛り上げられないのですが……」というような発言が飛び交い、おれたちのLINEグループはめちゃくちゃになった。

しかもさらにやばいことに、現在の『涼宮ハルヒの憂鬱コラボ』クエストでは、過去の限定モノである水着男や、クリスマス衣装を身にまとったお姉さんが高すぎる適性を発揮し暴れまわっている。特に水着男は、実装されたときは特に騒がれておらず、しかも最高レアからひとつ劣るキャラクターだけに、”ガチャを回してればなんとなく持ってる”くらいの存在だったので地獄味がすごい。回している人の7割の人くらいの人がもっていて、不運にも3割くらいの人が持っていない。こういうキャラにはドラマがある。

おれは運よくほかの限定キャラクターを追いかけるついでに引いていたので、「ん???このキャラ強いことに気づいてなかったんですか?」みたいな面をして今を生きている。

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今だけを見て「ハルヒのコラボキャラクター、あんまり使わなそうだからスルーするか……」なんて引かない理由を見出しそうになるが、これは半年先に後悔するトリガーにもなりうる。

未来のことは誰にもわからない。
今目の前にある限定キャラクターを引くか、引かないか。
それはキミ自身が決めろ。


『ワールドフリッパー』から逃げるな。