このブログでは、個人の主観から『ワーフリ』のjinkenキャラクターについて書いてきた。クリスマスビアンカ、アニバーサリーレジス、レム、限定シェイロン。アニバーサリーフィリア。バレンタインエリヤ。さまざまなjinkenがこのゲームには存在している。
jinken(じんけん):ガチャの存在するソーシャルゲームにおける強キャラクターのことを「人権キャラ」と呼ぶスラングがあるが、これはゲームメディアなどではライン越えの表現となるため使いにくい。そこで、文字列をローマ字にすることでマイルド感を出し、ゲームメディアの中でも使えるスラングとして昇華できないかという試みのもとに生み出された表記。当然この表記でも某メディアにはNGをくらった。(https://goziline.com/archives/47596)
しかし強力な性能を持つjinkenキャラクターがいるということは同時に、スポットの当たらない、使われないキャラクターたちがいることを意味する。昨年の限定キャラの中には、活躍する場所がない者も多い。性能厨たちからは「いや、いらないでしょ」とか言われるし、期間限定のレアなキャラクターとはいえ「無理して追いかける必要ない」と評価されていたりする。
でも、そういうのって、キャラの強さがガチャによってめまぐるしく新陳代謝していくソシャゲでは当たり前のこと。「使われないキャラ」、「見向きもされないキャラ」が出てくるのは当然である。
おれもそう思っていました。
『ワールドフリッパー』に”コンバットダイバー”という新コンテンツが追加されるまでは。
コンバットダイバーとは、”挑戦するクエストごとに全て異なるパーティで挑戦する”というルールのもとで行われるイベント。その中の一コンテンツである”エンドレスバトル”は、敵がどんどん強くなるクエストを、一回ごとに違うパーティでクリアーしていくというもの。そして、プレイヤーごとに何回目のバトルに到達したかがカウントされ”ランキング”として集計される。つまり、プレイヤーの持つキャラクター、装備、そしてそれらの育成のすべてを注ぎ込み、倒せるだけ敵を倒せというイベントなのだ。
ランキング上位者には、専用称号が与えられるので、我々ワーフリ団としても大いに盛り上がっている。
今回のコンバットダイバーは火属性有利。
エンドレスバトルは、異なるパーティで複数回クリアーするのが最大の目的なので、戦略としては”複数の火属性パーティを用意する”ことになる。そのうえで”あわよくば火以外の他属性でもクリアー回数を上積みする”のが勝つための戦略になるのだろう。
そしてこの戦略を実行する際に重要なのが”所持キャラクターの数”である。
つまりだ。
このコンバットダイバーというイベントは。
すべてのキャラクターがjinkenになりうるイベントであり。
すべてのキャラがjinkenになりうるということは、そこに”区別”は生まれず、あれがjinkenだこれがjinkenだという論争にもならない。
『ワールドフリッパー』は、ソシャゲの常である”jinkenキャラクター論争”にピリオドを打つ光のイベントを打ち出してきたのである。
ソシャゲ界の人類補完計画がいまここで成されようとしている。
「まさか、ここで起こすつもりか?」
光の世界の到来を予感したおれたちは、ワーフリについて語り合う。
おれ「すべてのキャラクターが戦えるゲーム、これがおれたちの求めた理想郷。ランキングを見ると、初期に実装されたキャラとかもかなり使われてて、プレイヤーの知恵とゲーム愛を感じるね。おれはいま猛烈に感動しています」
団員「本当にそうなのだろうか……。これは実質、すさまじい持ち物検査なのでは」
おれ「昨年の水着エクリールや浴衣レオン、今回のコンバットダイバーで活躍していますよね……。お持ちですか?去年、いらないっていって逃げた方もおられましたよね」
団員「すべてのキャラクターにjinkenがあるゲーム。なんと優しい……。」
今まで宇宙で一千億回くらい使われてきたであろう「こいつは下位互換だからいらない」、「代用キャラがいるからいらない」みたいなガチャを引かない理屈はもう通じない。どんなにめがねをクイっとしながらキャラランクとかリセマラランキングとかもコンバットダイバーの前ではすべて意味をなさない。
ワールドフリッパー新時代開幕。
ワールドフリッパーから逃げるな。
おれはこれからもワールドフリッパーから逃げない。