『ディアブロ II リザレクテッド』を一人で遊ぶことになってしまった

ハクスラゲー『ディアブロⅡ』のリマスター作品である『ディアブロ II リザレクテッド』がついに発売となった。リメイクとまではいかないタイプの作品なので、グラフィックは古き良きテイストで、UIも当時のものに近く、つまりなんというか今の感覚でいうと古臭い部分もある。遊びやすさであればシリーズ最新作である『ディアブロ3』に間違いなく軍配があがるだろう。しかし、おれのように、このゲームにのめりこんでいたプレイヤーにはこのレトロさがご褒美となる。しかも今回はオンラインでのパーティプレイに対応しているというではないか。よし、みんな買うぞと周りに声をかけたのが本作の発売1か月くらい前のこと。体験版とかオープンβの実施で盛り上がっていたときのことだ。そしてここで「某メディアに書かれているクロスプレイ対応は嘘でした事件」が発生し、おれはXboxで孤独に本作をダウンロードすることになった。

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「某メディアに書かれているクロスプレイは嘘でした事件」はどういうものかというと、某メディアというか電ファミニコゲーマーの記事に”クロスプレイ対応”という表記があり、それを信じて購入した結果、実はクロスプレイじゃなくクロスプログレッション対応でした、読者のみんなごめーんみたいな出来事のことである。おれとそのゲーム仲間は、記事の修正前の表記を信じて、ばらばらのハードで本作を買っていたというわけだ。購入履歴もあるぞ!

news.denfaminicogamer.jp


おそらくメディアが適当にメーカー初の情報をまとめた結果、メーカ側はクロスプログレッションとして発表していたのをクロスプレイと表記したのだろう。クロスプレイというのはハードをまたいでのプレイのことで、クロスプログレッションというのはハードをまたいで進行状況を共有できるが、ソフトはハードごとに買うタイプのサービスである。似ているようで全然違うんだよな……。

あんまり拡散されていなかった記事だから、おれのようなことになったプレイヤーは少ないんだろうけど、おれはこの記事を信じて周りに「クロスプレイ対応だからハードバラバラでもいけるな、ガハハ」みたいな声かけをしていたことでとてもつらかった。『ファイナルファンタジータクティクス』攻略本の源氏の小手事件並みにつらい。あのときおれは、家に遊びに来た友達の相川君に、「おい、これ盗めるらしいんだけど、ちょっとやってみてよ」とか言って3時間くらいその作業を任せたことがあるんだよ。
かつてゲームメディアがまとめサイトに押されまくる中で、「まとめサイトは間違いが多いから信用できない」みたいなことをゲームメディアの方が苦し紛れにおっしゃっていたが、最近ゲームメディアがまとめサイト化しているのではありませんこと?という性格悪めの煽りを入れてこの話はおしまいにしたい。まあ、どんなメディアであれ間違いはあるし、おれ自身がソースを確認しなかったのも悪い。そしておれもたぶん間違いとか書いたりするだろうから、「電ファミですらやらかす」と自分に激アマの言い訳をして生きていきたい。電ファミニコゲーマーはいつかおれに好きなタイトルの企画記事を書かせてくれる権利をくれないだろうか……。

しかし記事を鵜呑みにして買ったXbox版『ディアブロ2リザレクテッド』どうしてくれるねん……周りに遊んでいる友達おらんやんけ……と思っていたのだが、孤独に一人でやるディアブロも面白いのかもと思い、昨日ついにプレイを開始した。

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20分プレイしただけでわかる、あまりに今風ではないUI。あまりに暗い画面。あまりに読みづらいNPCのメッセージ。それらは普通ならマイナスポイントだが、かつてこのゲームを遊んだ体に優しく染みこんでいく。今回は今まで触ったことのない”アサシン”で遊んでいるが、序盤からもはやめちゃくちゃ楽しい。あまりに時間泥棒なので節度を守ってプレイしているはずが、気が付けば一日が終わった。そのうちオンラインで遊ぶ仲間ができるのだろうか。そんなことを考えながら、おれは冒険を続づける。

(※ちなみに、本記事は『ディアブロ II リザレクテッド』のクロスプレイ非対応を非難するものではない。クロスプレイだったらこの事故は回避できたかもしれないが、ハードをまたいでのクロスプレイはまだまだハードルが高そうなのも事実。そんな中でクロスプログレッションという対応をしてくれたメーカーには感謝している。)