RetroTINK-5Xを導入した

若い頃からゲーム小僧だったのだが、未プレイのゲームは山ほどあるし、ゲーセンで格闘ゲーム漬けになっていた頃なんかは自然と家庭用ゲームから離れ気味だった。そんな空白は大人になってからのレトロゲーム集めの原動力となっている。
しかし、レトロゲームにのめりこむと、新作タイトルを遊ぶ時間がとれなくなっていくので、買ったもののプレイしていないソフトが大量にある。自分のゲームへのスタンスは、古き良き未プレイのゲームからなるべく目を背け、とにかく新作を遊ぶことだった。しかし、引っ越しの荷物を箱詰めしているときに膨大なレトロゲームの山と直面し、やっぱりもうちょっとレトロゲームを遊んでおきたいという欲求が湧いてきた。今から仕事をやめて一生ゲームをしたとしても、すべてを遊ぶにはおそらく時間がたりないくらいくらいのレトロゲームが、おれの手元にはあるのだ。

そんな思いつきもあり、引っ越しを機会に、レトロゲームを遊ぶ環境を作り変えてみた。今までは互換機をぽーんと置いて、スーパーファミコンくらいまでのゲームをたまに遊ぶ程度だったのだが、プレイステーション1、2、セガサターンドリームキャストといったディスクメディアもこの機会にどうにかしたいということで予約戦争で買っておいたアップスキャンコンバータRetroTINK-5Xを導入した(もうこのへんのディスクメディアもレトロゲームといっていいだろう)。アップスキャンコンバーターの役割は、ゲーム機などから出力されたビデオ信号を変換することで、HDMIが主流のテレビやキャプチャーボードなどにレトロなハードをつなぐための役割を果たす。スーパーファミコンメガドライブセガサターンとかドリームキャストといったハードは、現行のテレビやキャプチャーボード側の端子の問題でそのままつなぐことが難しいのだ。

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アップスキャンコンバーターの選択肢は多数あるが、映像の美しさと表示遅延の少なさを兼ね備えているものというとあまり選択肢がない。筆者がこれまで使ってきたXRGB-mini FRAMEMEISTERという商品は、かなり評判のいいアップスキャンコンバーターなのだが、表示遅延がやや大きいことと、ゲーム中に解像度が切り替わるゲームに弱いという欠点もあった。表示遅延に関しては、昔の格闘ゲームをゆるく対戦するくらいであれば気にならないレベルなのだが、解像度切り替えに弱いというのはなかなか困る。ぷつぷつと映像信号が途切れるような映りになり、ゲームへの没入感が削がれるのだ。

そこで、最近レトロゲーム界隈で解像度切り替えに強く、遅延も少ないと話題のRetroTINK-5Xを買っておいたというわけだ。ハードを並べて配線を整えてみたのが先週のこと。RetroTINK-5Xは驚くほど快適に動作し、しかも設定とかこまごまといじらなくても画面がしっかりと映る。値段はなかなか高価だが、レトロゲームをより良い環境で遊びたい人には選択肢のひとつとしておすすめしたい。購入は海外通販からになり、現在品薄状態だが、Twitterなどで検索すると予約情報なども出てくるので、欲しい方はチェックしてみるといいだろう。
ケーブル類にこだわればもっと綺麗な画面を出力できるそうなので、海外通販でいくつかのハードのケーブルを取り寄せている。届くのが楽しみだ。そういえば、最強の互換機と噂されるポリメガは本当に来月おれのもとに届くのだろうか。

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